
口腔粘膜スワブ検体とは、頬の内側の粘膜から綿棒で細胞を採取し、それを検体として用いるものです。
DNA鑑定における標準的な検体採取法で、通常十分な量のDNAを回収することができますが、まれにDNA量が非常に少ないまたはほぼゼロといった検体がくることがあります。これらについての原因と対処法について紹介いたします。
・頬の内側をうまくこすれていない
口腔粘膜スワブはだ液の採取ではなく、頬の内側の粘膜細胞の採取になります。
頬の内側をしっかりとこすれていない場合、細胞が綿棒に十分付着せず、DNA量が非常に少なくなると考えられます。
・水分を多量に含んでいる
多量の水分を含む口腔粘膜スワブは、輸送中にカビの発生、雑菌の繁殖などがおきる可能性があります。
実際、青いカビが綿部分に発生した検体が到着したことがあります。
このような検体から得られるDNA量は非常に少なくその後の解析が困難になります。
もし、綿部分が膨らむくらい水分を含んでいる場合、採取後スワブを自然乾燥させることで、輸送中の雑菌の繁殖などを軽減できると考えられます。
送付される採取キットの底面は通気性素材となっており、ある程度自然乾燥される仕組みになっています。
・採取間違い
過去に、父の検体からは十分量のDNAがとれているけれども子の検体からはほぼゼロという事例が何件かありました。
実際に遺伝子型を解析したところ、父の検体から2名分のDNAが検出されたため、原因は同じスワブを父と子が使用したことだと考えられます。採取キットには検体番号等のラベルを貼付しておりますので、ラベルを確認して採取を行ってください。
以上が口腔粘膜スワブにおける採取上の注意点となります。
2026/10/28

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